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【求人】山形食べる通信と連携し、food directorとして活躍してくれる「地域おこし協力隊」を募集します!

※こちらは山形県庄内町、立谷沢地区の「地域おこし協力隊」の募集です。山形食べる通信および株式会社まんまーるによる直接雇用ではありません。

山形県の庄内町(しょうないまち)は、空路、鉄路、道路のアクセス環境がほどよく、都市的利便性と豊かな自然が共存する人口約2万人の小さなまちです。

その中でも、立谷沢川流域の立谷沢(たちやざわ)地区は、人口600人足らずの穏やかな清流の山里。ここには、どこか懐かしい心洗われる美しさと、出羽三山の修験道に深い縁をもつ数々の伝説が残り、祈りの歴史と文化が息づいています。

出羽三山のひとつ、月山の山頂はこの町にあります。

出羽三山のひとつ、月山の山頂はこの町にあります。

また、豊富な山菜やきのこをベースにした「山の食文化」も生活の中に根強く残っており、訪れた人を魅了します。
けれども一方で、全国の多くの中山間地域と同様に、人口減少や、働く場の不足、収益を確保する方法の不足などといった様々な課題を抱えています。

そこで今秋、ここ立谷沢に、上記の課題を解決するべく、新たな食品加工場が開設されます。
元は保育園だったという施設を改修したこの立谷沢川流域活性化センター工房は、地元の方に開かれたレンタル加工場。「瓶詰め・缶詰」「菓子」「惣菜」の3種類の製造許可を取得し、ここで山菜やきのこ、伝統食を活かした新たな加工品を作り出して立谷沢の魅力を発信していきます。

立谷沢川流域活性化センター

立谷沢川流域活性化センター

「山形食べる通信」では、かねてより、山形ならではの山菜文化を特集し、発信したいと考えておりました。ですが「食べる通信」は、食べ物付き情報誌。山菜にはアク抜きなどの下処理が必要なものも多く、読者の中には下処理の経験がない方も少なくありません。下処理前の山菜をお届けし、調理に失敗してしまったとき、苦手意識を持たれてしまうのでは…。

そんな心配から、特集を見合わせてきました。

加工場の設立を聞き、ここならば、読者の方々に下処理済みの山菜をお届けできる!と大変うれしく思いました。2019年春、私たちは立谷沢地区を特集する予定です。山のめぐみの豊かさを発信し、立谷沢のファンを増やすことで地域を応援したいと考えています。
また、「山形食べる通信」を運営している株式会社まんまーるでは、現在、レトルト加工食品の開発・販売プロジェクトを進めています。これらの加工品も、この加工場を拠点に作っていく予定です。

そこで今回、山形食べる通信と連携しながら、このセンターを拠点に地域の農林水産物を活かした加工品を開発し、6次産業化を推進するfood directorを募集します。

立谷沢を選ばれる地域ブランドにするべく、ともに挑戦する意欲のある方。ご応募お待ちしています!



【先輩の協力隊員に聞いてみました】

同地区には
すでに2名の女性が地域おこし協力隊として活動しています。伊計麻衣子さんと西尾真生さんから立谷沢についてのお話を伺いました。

先輩隊員の伊計麻衣子さん(左)と西尾真生さん

先輩隊員の伊計麻衣子さん(左)と西尾真生さん

「デザインで地域おこし隊」の伊計さんは、沖縄県から。
「明快な募集要項に惹かれて、立谷沢の地域おこし協力隊に応募しました。山形県に来るのは初めて!窓の外の雪景色を見て『ハリーポッターの世界だ!』と興奮しました」
。

 

「食で地域おこし隊」の1人目として活動する西尾さんは、青森県八戸市のご出身。

「自分の前職は農協職員でした。地元の農家さんと交流したいと思って就職したのですが、私の所属には金融機関しか無くて…。募集要項を読んで、こんな仕事がやりたい!と思って応募しました」

青森県出身の西尾さん

青森県出身の西尾さん

Q:実際に山形へ来ての感想を教えてください。

「雪がすごい!最初にこのセンターに来た時は雪がたくさん積もっていて、建物が黄色だってことすら分かりませんでした」。
と答えるのは沖縄出身の伊計さん。普段の仕事については自分で考えて動く部分が多いそうで、天気のいい日は外の遊具に座って仕事するそうです。

子ども用の遊具の上でパソコンを開く伊計さん

子ども用の遊具の上でパソコンを開く伊計さん

Q:普段のお仕事はどんな感じですか?
「今は地元の食材を活かしたお菓子の開発にトライしています。「いとこ煮」をアレンジしてみたり。それから、今月末に港区の白金で「天の川蛍祭2018」が開催されるのですが、その蛍を実は庄内町から提供しているんです。そのご縁で、屋台で物産販売もしていて、パッケージの考案などもしています。」(伊計さん)
Q:地元の方の反応は、いかがですか?
「みなさん、とても温かく迎えてくれて、この間は近所の方から突然『もう仕事終わった?すぐ玄関に出てきて』って電話がきて、慌てて玄関に向かったら『ヤマメ採ってきた』って、生きてるヤマメが入ったバケツごと渡されました。」
と伊計さんが答えれば、西尾さんは

「高性能な炊飯器でいまいちなお米を炊くより、安い炊飯器で上質な米と水を炊いた方がおいしいから」って言って、近くの山の湧き水とお米を玄関に置いていってくれたこともありましたね」。

2人は近所の方から畑を借りて、自分たちでトマトやきゅうりといった野菜を育てたりなど、すっかり地域にとけ込んでいるそうです。

「飲み会もけっこうあって、この間は、田植えの後のさなぶりに混ぜてもらいました。飲み会の日取りを決めるために飲み会をすることもあるんですよ」
なんて話も出てきました。

山のめぐみと人の温もりに満ちた、立谷沢地区。3人目の隊員として、一緒にチャレンジしませんか。

トラクターに乗った地元の方と道端で楽しく立ち話。

トラクターに乗った地元の方と道端で楽しく立ち話。


▸食で地域おこし隊【food director】 ~地場の「食」の力で、地域の元気を3倍増しする~

・農産加工品の特産品化、原材料確保、衛生・生産・出荷管理、販路拡大
・活動拠点となる(仮称)立谷沢川流域活性化センター工房(加工場)の運営管理(利 用拡大、利用者組織運営、利用受付、利用調整など)
・立谷沢出張所でのカフェ(イベントなど)運営≪H31年度~≫
・農林水産物や食文化、技術、後継者の見える化(いつどこで何が採れるか、誰がどの ように収穫・栽培しているかなどを写真や文章、動画でデータ化する「(仮称)食の暦」 作成) 等

募集対象など、詳細は以下のwebサイトをご覧ください。
http://www.town.shonai.lg.jp/bosyu/seiryuunosato_kyouryokutaibosyuu.html

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