ひとりごと

お供え物は2本のきゅうり。鶴岡市は八坂神社の「きゅうりまつり」

鶴岡に来て出会った面白い風習のひとつが、毎年7月15日に開かれる昭和町は八坂神社の例大祭「きゅうりまつり」だ。

このお祭りには、きゅうりを2本持っていく。神社に着いたら本殿にこのきゅうりをお供えすると、先に他の誰かが奉納していたきゅうりを1本渡される。このきゅうりを持ち帰って家族で食べると、無病息災で過ごせるそうだ。

「きゅうりまつり」や「きゅうり天王祭(てんのうさい)」と呼ばれているみたいだが、関東ではとんと聞いたことがない。

インターネットで検索すると、福島県の須賀川、三春町、岩手県の北上、山形県では河北町の谷地八幡宮でも開催しているらしく、どうやら東北ならではの風習のよう。

我が家の1歳児は風邪をひきやすく、しょっちゅう鼻をズビズビさせている。ぜひきゅうりのご利益にあやかりたいと、元気が有り余っている4歳児、やや鼻風邪ぎみの1歳児の2人を連れて鶴岡の八坂神社に行ってきた。

八坂神社は地域のこじんまりとした神社。きゅうりまつりも、屋台が数軒並ぶ程度の、地元密着のお祭りだった。

八坂神社の参道に並ぶ屋台。

八坂神社の参道に並ぶ屋台。

きゅうり2本を奉納すると、神主さんがうやうやしく1本のきゅうりを差し出してくれる。それを、有り難く拝受する。

2本のきゅうりを奉納する娘。

2本のきゅうりを奉納する娘。

境内の特設ステージでは演芸ショーが開催され、民謡やら演歌やらが賑やかに演じられていた。観客はじじちゃん、ばばちゃんだらけで、みんなニコニコして眺めていた。ここだけ30年以上前から時間が止まったままのよう。ちょっと面白かった。
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帰り際にふと神社の方を振り返ったら、空には三日月が浮かんでいた。ちょうどきゅうりみたいに見えて、何だか可愛らしかった。

左の空にきゅうりみたいな三日月。

左の空にきゅうりみたいな三日月。みんなが健康に過ごせるよう、見守りくださいね。

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